皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今回も「体験ダイビング編」でお送り致します
体験ダイビング
体験ダイビングのお客様はほぼ初めてお会いする方です。
はじめてお会いしてから30分後には海へ、そして1時間後には水中をご案内しなくてはなりません。
その間にどれだけの情報を聞き出すか、ちょっとしたことを気をつけるかでダイビングでの楽しい思い出ががらっと変わるのです。
予想通りの楽しさだったか予想以上に楽しかったかは実はこんなインストラクターのちょっとした行動で変わることもあるのです。
そこで今回のテーマは
「水中ツアーを開始するまでに気にしていること」
「予想以上に楽しかった」と言って頂くためにわたくしがどんなことを確認しているのか気にしているのかを公開しちゃいます。
(インストラクターさんによって考え方が違うのでこれはみゆ姉編です)
大きく分けると「会話編」と「練習編」の2つに分けられます。
会話編
出会ってから海に入るまでの約30分~40分で主に以下のこと確認しています。
・体験ダイビングはやったことあるのか?
・経験者に対してはいつ頃やったのか?どんな練習をしたか?
・飛行機は耳が痛かったか?
・魚は嫌いじゃないか?
・水泳をしていたか?
・年齢
・最近の話題(テレビドラマなど)
・リクエストがあるのか?(例えばカメが見たい)
・不安に感じてることがあるのか?
・日焼け止めは塗ってるのか?
・グループの場合、誰が1番不安を感じているのか?
事前に上記の情報を聞くだけでも起こりうるほとんどのトラブルを事前に防ぐことができるのです。
耳ぬきはできるのか?餌付けはしても大丈夫か?暗い所は嫌いじゃないか?鼻から息をはきがちではないか?マスクがずれやすくないか?の大体の判断はこの会話でわかります。
なかでもみなさんがこんな質問いる?って思ったのは「最近の話題」ではないでしょうか?
こちらは好きなテレビを聞くことでお魚の紹介の仕方に話題を取り入れることができるためより楽しむことができます。
短時間でより楽しんで頂くための大事なことですね
練習編
器材の装着時、浅瀬での練習で以下のこと気を付けています
・呼吸 マウスピースをちゃんと咥えられているのか?
・レギュレータークリア、マスククリアは必ずできてから行く
・耳ぬき ハナのあなをしっかりふさげているのか?
・マスクのきつさ、位置、終了後の洗浄もかなりこだわる
・ウェイト量 1ダイブめのシュガードックではかなり重め
・2ダイブめのラウラウでは適正ウェイト+1キロくらいにする
(器材の空気の入れ方は教えないですが抜き方は教える)
練習編では不安はつきものです。
不安要素を一つでも減らすためにマスクの位置であったりウェイトの量は慎重に考えます。水中ではみなさんの表情だったりしぐさを見逃さず観察します。
そうすることによって不安に感じてることを見抜くことができます。
何も言わなくてもインストラクターの方が自分の不安に気づいてくれたら安心ですよね。
これが信頼へと繋がるのです。
「この人となら大丈夫」
どんなにサイパンの海は綺麗だといっても不安があると綺麗なものも綺麗ではありません。
楽しかった、綺麗だったと言ってもらうためにこちらも大事なことです。
不安要素であったり不得意であったり癖であったりって人によって違いますよね。
その方にあった体験ダイビングをしてあげたい気持ちがあるからこそこれらを一瞬で見抜いて楽しさへ繋げる。
そして皆様からの
「楽しかった」
の一言が最高の誉め言葉です。
こんなところにやりがいを感じますね、ダイビングインストラクターって。
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